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会長 Diary

教育への思いを徒然につづった日記帳

「子ども食堂 全国300カ所」に思う

7月3日、蒸し暑い日曜日の朝だ。

早朝ウォーキングの後のシャワーが欠かせなくなった。

夏至も過ぎ、今年も後半戦突入かと考えると、何やらびっくりする。

 

さて、標題の「子ども食堂」、朝日新聞2日付トップ記事だ。

「貧困、孤食、広がる地域の支援」とある。

少なくとも、これは美談で済む話ではない。深刻そのものだ。

18歳未満の6人に1人が「貧困」で、十分な食事や教育を受けられていない可能性が高い。とりわけ子どもの貧困率が5割を超す、ひとり親家庭への支援は喫緊の課題だという。

子どもの貧困対策は大きな政策課題とは言われているが、実態は逆にどんどん深刻になっている。

私は仕事がら、全国の学校を訪問するが、今では真っ先に学校側から出る話題は、このことである。

それは、授業以前の問題ともいえるが、子どもの学力に直結する問題そのものでもある。貧困格差は学力格差を日常的に再生産しているのだ。

 

通称「子ども食堂」、「フードバンク」という言い方もあるが、それらを運営しているのは、NPO、地域の有志、つまりその地域でこの実態を心配する民間の人々だ。(ところによっては社会福祉協議会が動いているところもあるが)

すばらしい取り組みであり、もっと全国に増え、可能な人は活動に参加していくことが大事だと思う。

そう思うけど、この問題は国の将来を左右する最大級の課題だ。それにしては国の動きは遅く、重い。(選挙公約にはよく出てくるが・・・)

今全国どこの学校でも、この問題が重くのしかかっている。

新しい学力観を模索するどころではない、というような感じで・・・。

 

私は思うのだ。

小学校時代に、本人にはどうしようもない事情で「学力格差」が付いてしまった子どもたちは、どうやって中学校時代を過ごし、やがて社会人になっていくのだろうか・・・と。

そして、教材の作り手として、ひとりの大人として、何をしなけれなならないかを考えざるを得ないのだ。

国民から税金を預かり、国や地方の行政に携わるすべての人々には、何より真っ先にこの問題に取り組んでもらいたいとも思うのだ。

 

戦後70年を、国をあげてまともに歩んできたというのなら、国の未来をかけて教育に取り組まなくてはならない。そして子どもたちの安心できる毎日が無くて、教育の質を語るのは陳腐だ。

 

日本教材学会の「第28回研究発表大会」が、10月に盛岡大学で開催される。私はその中のシンポジウムに参加しろと仰せつかってしまった。

こんな気持ちを胸に抱きながら、盛岡に行こうかと思っているところである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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