No.477の記事

無頼化する女たち

この標題は、本のタイトルである。
著者は、水無田気流(みなしだきりう)氏、洋泉社発行

著者は、詩人で社会学者の女性である。
私は、彼女をTVで見た。BS放送だった。生の対談番組だ。
社会の格差や男女間格差のようなテーマでの対談だ。

子育てに関する、司会の女性アナウンサーの発言
「○○のようなとき、夫に手伝ってもらいたいですねえ。」の発言に、氏はキレた。
「手伝う!? 何それ! ふたりの子どもなのに、なぜ一方が手伝うとなるわけ!?」と。

これは非常にインパクトがあって、探してこの本を読んだのだ。

氏は、面白いことを言っている。
・「負け犬」「おひとりさま」「カツマー」等のブームは、日本女子の無頼化現象
・無頼化女子とは、自立して一人で生きていく女
・勝間和代は時代の伝道師 香山リカは治療師、上野千鶴子は預言者
・少子化時代に、10代の少女の出生率だけは上がっている  これは・・?
・この混乱した社会で、最も必要とされる能力は「文学的想像力」ではないか
・他者への配慮や、現象の背後にあるものについて立ち止まって考える力・・

まだいろいろあるが、現代の女性の活躍を分析しながら、実は、日本という国は、いかにまだ、女性の活躍が難しい国なのか、を述べている。

雇用格差、賃金格差、期待される母親像からのプレッシャー・・。
日本は、いまだに子育て環境の仕組みが「専業主婦仕様」だ。

今保育所待機児童は、統計上4万6千人だが、潜在的には80万人らしい。
(日経新聞 22日付 トップ記事より)

活躍する女性ブームは、そうしたくてもできない、圧倒的多数の女性の、表裏の関係の「恨み節」なのかもしれない。

ちなみに、水無田気流氏は、既婚で、夫の(当然の)協力による、子育て真っ最中の方である。