学習サーチ-社会へもどる
環境モデル都市・水俣
社会のコーナーへ

環境(かんきょう)モデル都市・水俣(みなまた)

ごみの分別(ぶんべつ)しゅう集のようす
[水俣市]
男の子 水俣市は,九州地方(きゅうしゅうちほう)・熊本県(くまもとけん)の南側(みなみがわ)にあるまちです。
人口は,3万人。うつくしい八代(やつしろ)の海では,漁(りょう)がおこなわれ,海岸(かいがん)ぞいのしゃ面(めん)では,夏みかんづくりもさかんだよ。

水俣市は,50年ほど前におきた公害(こうがい),「水俣病(みなまたびょう)」で多くの被害者(ひがいしゃ)を出したことで世界的(せかいてき)に有名(ゆうめい)なんだよ。
水俣病は,人を病気にし,死(し)にいたらしめるだけでなく,「水俣」という地いきのまとまりもバラバラにしてしまったんだ。
水俣病の原因(げんいん)となった工場排水(こうじょうはいすい)を出していた会社と住民(じゅうみん)が対立(たいりつ)したり,原因がはっきりわかるまでは,伝染(でんせん)をおそれた住民から,かん者が差別(さべつ)されたこともあったんだ。
また「公害のまち」ということで,ほかの地いきの人たちから,いやがらせを受(う)けることもあったよ。

今も水俣病の傷(きず)がいえない水俣の人たちは,「工業(こうぎょう)が発展(はってん)し便利(べんり)な世(よ)の中になっても,環境を大切にしないと,また水俣病のような被害がおきる」と考え,環境に配慮(はいりょ)したまちづくりに取(と)り組むことにしたんだ。
たとえば,家庭(かてい)から出るごみを22種類(しゅるい)にも細かく分類して,できるだけリサイクルできるものをふやし,処分(しょぶん)しなくてはいけないごみをへらしているよ。

この,公害問題でバラバラになってしまった地いきの人たちが,いっしょになって環境を守(まも)る取り組みを,水俣の人たちは「もやい直し」とよんでいるよ。

「もやい直し」=もやいは漁船についている綱(つな)のこと。共同体(きょうどうたい)の縁(えん)を結(むす)び直すという意味(いみ)


ごみは,一般(いっぱん)に次の5種類に分類されています。
(も)やせるごみ ごみ焼(しょう)きゃく場で 燃やして処分(しょぶん)するごみ。
燃やせないごみ
(うめ立てごみ)
われたコップや食器(しょっき)など, うめ立て処分地にうめてしまうもの。
資源(しげん) びんやカン,新聞紙のように, また作り直して製品(せいひん)として生まれ変(か)わるもの。
粗大(そだい)ごみ 大きさが30センチ以上あり,ごみしゅう集車では集められないもの。出すときは事前(じぜん)に届(とど)け出が必要(ひつよう)
有害ごみ 電池や,水銀(すいぎん)を使った体温計(たいおんけい)など,そのままうめてしまうと人体に良(よ)くない物質(ぶっしつ)が出てしまうおそれのあるごみ。
※上の5種類は,集めたあとの処分のしかたや利用方法がちがうので,多くの地いきで分類してしゅう集しています。

水俣市では,再利用(さいりよう)がしやすいように資源になるものを20種類に分類してリサイクルをすすめています。 下のように,びんを色ごとに分けて集めると,しゅう集したあとの作業がしやすくなります。
びんやカンは中をよく洗(あら)い,キャップやそそぎ口などをはずしておきます。
有害な電池や蛍光管(けいこうかん)は,金属(きんぞく)やガラス部分(ぶぶん)などを再利用します。
集められた資源は,リサイクル業者に売り,売ったお金は地いきのコミュニティー活動費(ひ)になります。
水俣市の22分別の種類
● 資源になるもの 12. ペットボトル
1. 生きびん 13. 新聞・チラシ
2. 雑(ざつ)びん〔とうめい〕 14. ダンボール
3. 雑びん〔水色〕 15. 雑誌(ざっし)・その他の紙など
4. 雑びん〔茶色〕 16. 電池など
5. 雑びん〔緑色〕
17. 蛍光管(けいこうかん)
電球(でんきゅう)など
6. 雑びん〔黒色〕 18. 廃(はい)プラスチックなど
7. 空きかん〔スチール〕 19. 生ごみ
8. 空きかん〔アルミ〕 20. 燃やすもの
9. なべやかまなど ● うめ立てごみ
10. 布(ぬの)など 21. 陶器(とうき)・食器など
11. 電気コードなど 22. 粗大ごみ
家庭での分け方・出し方
  ごみの分け方を知らせるポスターです。クリックすると大きなサイズになるよ。  
女の子
水俣市のホームページ「ごみの分別」より(PDF)

水俣市では,ごみを分類するだけでなく,ごみになるものをふやさないように,くらしを見直す取り組みがすすめられています。
物を「大量(たいりょう)に生産し,大量に消費(しょうひ)し,大量に廃棄(はいき)〔すてること〕する」のではなく,必要な物しか買わない,買うときにはリサイクルしやすいものを買うように心がけているそうです。
このような水俣市の取り組みは,世界に注目(ちゅうもく)され,海外から見学にくる人もいるそうです。

このページの
はじめにもどる
このページのはじめにもどる
もっと調べてみよう
水俣市のホームページ
ごみの22分別など環境への取り組みについて。
http://www.minamatacity.jp/