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用水
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日本各地の千枚田(棚田)の中には,用水を雨水だけに頼っているところもあります。 紀和町は,降水量(こうすいりょう)も多く,森林も多い紀伊山地(きいさんち)にあります。丸山千枚田の近くには,沢水(さわみず)が音をたてて流れ,地下水(ちかすい)がこんこんと湧(わ)き出ています。 用水は,コンクリート製の用水路や千枚田の畦(あぜ)に作られた水路を通り,自然の力を利用して上から下に流れ,千枚田をうるおしています。 この豊かな水も,むかしに比べれば勢(いきお)いが弱くなったと話す地元の人もいました。大雨が降ると沢の水がにごり,好天が続くと地下水の量が少なくなるとのことでした。丸山千枚田のまわりの山々が,植林(しょくりん)で広葉樹(こうようじゅ)の雑木林(ぞうきりん)から杉(すぎ)などの針葉樹林(しんようじゅりん)に変わったことと関係があるのかもしれません。 千枚田(棚田)には,米を生産する能力とともに,土地の崩壊(ほうかい)や洪水(こうずい)を防ぐ働きや水を貯(たくわ)える働きもかね備えています。千枚田(棚田)の水を貯える働きに注目して,千枚田を山腹に開かれた「水のピラミッド」と呼ぶ人もいます。 |
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