21世紀に向けての地域の棚田活用例

21世紀に向けての地域の棚田活用例

 翌日(19日)の棚田(千枚田)サミットでは,各地の市町村から棚田(千枚田)の活用例(かつようれい)や今後の計画が発表されました。発表の中で,棚田(千枚田)に紀和町丸山地区のようなオーナー制度を取入れて,棚田(千枚田)を都市と農山村の交流の場として活用して行く計画や,交流だけでなく都市の人に定住(ていじゅう)してもらうヴィジョンなどが発表されました。
 去年から今年にかけて,棚田(千枚田)に対する注目(ちゅうもく)が高まりました。一つは,文部省(もんぶしょう)が,「田毎の月(たごとのつき)」で有名な長野県更埴市(ながのけんこうしょくし)の姨捨地区(うばすてちく)を「名勝(めいしょう)」に指定したことです。また,農林省(のうりんしょう)からは中山間地域(ちゅうさんかんちいき)の耕作地(こうさくち)を保護(ほご)してゆく考えが発表されました。市民レベルからは,石井進会長(東大名誉教授)を中心として「棚田学会(たなだがっかい)」の発足(ほっそく)がありました。
 20世紀後半は,棚田など中山間地域は荒廃(こうはい)が進みました。しかし,21世紀を目前に控(ひか)えて,中山間地域を見直そうという動きが出ています。地球規模(ちきゅうきぼ)の環境破壊が現実問題となり,これまでの経済の効率だけを追求する動きに限界(げんかい)が生じた結果,自然と人間のつながりを大事にする人々の暮らしに,
 21世紀の生活のヒントを見出そうとしているのかもしれません。
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