「教育学の危機」に臨み、今、「生活訓練論」を提案する!

生活訓練論第一歩
〈付〉教育学概論草稿
現代の課題に向き合い、
子どもの対人能力や道徳感情を育むために、
新しい展開の一端を示す。
教育学の体系の組みかえにも及ぶ、衝撃の書
中内敏夫 (一橋大学名誉教授)著
定価 : 本体 2,500 円 + 税
A5判、200頁
ISBN978-4-8208-0370-6


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本書は、先に出版された『教育学第一歩』(岩波書店)と対の関係を成し、本来の意味での「教育」という人づくりの技や芸の外側に存在する、対人能力や道徳感情の育成の技=「教育訓練」について述べたものである。また、そのことが教育学それ自体の体系の組み換えにも及ぶため、〈付〉論として教育学概論を草稿の形で加えている。
 1970年代の「学級爆発」以来、今日の「不登校」「ひきこもり」に至るまで、大人の目から子どもたちの姿が見えにくくなっており、学校も家庭も、そして教育学も、これに対する有効な手立てを講じられていない。子どもや学校・家庭・地域社会の「荒れ」と解体は、予想を超えたスピードで進行している。これは、大人達が現代社会の中で、国家とその制度の側からとらえようとし、もっぱら「教化」の対象とし、自己形成の主体として見てこなかったことによる。
 本書では、1930年代に、それまでの民間で「しつけ」として伝承されてきた人づくり、つまり対人能力や道徳感情形成の技を、「生活訓練論」と銘うって教科外活動である生活教育や生活綴り方として行ってきた教師たちの実践の中から再構築し、上記のような現代の課題の解決の手がかりの一端を示そうと試みている。
 また、これを教育学の中に位置付けることにより、従来の教育学の体系を組み換え、「教育学の危機」に対処する道筋を示す。

【主な内容】
緒言 子どもにとって「現代」はどのような時代か
第一章 生活訓練としての教科外活動
第二章 教科外活動における目標と評価の問題
第三章 「しつけ」の人間模様
第四章 「生きる力」と「わかる力」
第五章 学級に「係」を立候補制でおくことの生活訓練論的意味
第六章 進路指導の可逆性
第七章 芦田恵之助の『綴方十二ヶ月』にみる生活訓練の論理
[付] 教育学概論草稿

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