西條昭男・金森俊朗・竹沢清
実践を語る
―子どもの心に寄りそう教育実践―
田中 耕治 編著
定価 : 本体 2,000 円 + 税
四六判・240ページ
2010年4月15日発行
ISBN978-4-8208-0455-0


先生の先生は子どもたち
教師として試行錯誤や研鑽を重ねた3人の語りが、この実感をさらに強くさせる。
こんな先生に出会いたかった!

 本書は、日本教育学会近畿地区研究会が「戦後教育実践に学ぶ」というテーマで開催した連続講演会の記録をもとにしたものである。
 戦後日本の教師たちは、世界的にみても、優れた数多くの教育実践を生み出し、その時代の教育理論や教育実践に大きな影響を与えてきた。しかしながら、近年、その成果を教育学の立場から吟味し、継承・発展させようとする取り組みは、必ずしも十分に行われていると言い難い状況である。そこで、近畿地区では、近畿圏とその周辺で活躍した教師たちの教育実践を取り上げ、教育学会にふさわしく多角的・多面的に検討を加えて、その成果を検討していきたいと考えている。このような取り組みは、世代交代に伴って大量に採用されている若い教師たちの力量形成にも資するものとなるだろう。


 第1章では、西條昭男先生の講演を取り上げた。西條先生は「生活綴方」をとおして、子どもたちの成長を促し、子どもたちが自らの成長を喜び、その喜びがクラスに広がり、友だちを励ますという感動を語っている。また、保護者とのつながり、教師同士のつながりが子どもたちを励ます力になることが伝わってくる。
 第2章では、金森俊朗先生の講演を取り上げた。金森学級は「なかまとつながり合う」ことを目指す学級である。その学習のエッセンスは「いのちの学習」である。これは、自分の命の輝きを実感すること、連綿と続いてきた命のつながりを知ること、さまざまな動物や植物の命をもらって生きていることを知ること……。こうしたことすべてが含まれる。金森学級の感動が伝わる内容である。
 第3章では、竹沢清先生の講演を取り上げた。竹沢先生は障害児教育で多くの実践を残してきた。「子どもの内面理解と働きかけ」という障害児教育での実践を事実としてつくってきた人である。竹沢実践の真髄に触れることのできる内容である。
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