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●渡部昭男(鳥取大学教授)著 |
●定価:660円(税込) |
●A5判、72ページ |
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◆大学評価学会・第1回「田中昌人記念賞」を受賞
2010年3月13日に行われた第7回全国大会での授賞式で、渡部昭男先生は、「これからもさらに研究を進めていきたい」と、受賞の喜びを力強く語られました。
→当社発行の渡部先生の著書
『市民と創る教育改革』(編著、2006年)
『障がい青年の自分づくり』(2009年)
◆朝日新聞「私の視点」(2007年7月24日関西版)
筆者の「大学授業料 値下げで乗り切ろう少子社会」が掲載 |
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教育基本法「改正」論議に、「教育格差」を解決するための視点を!
教育基本法が、9月下旬の臨時国会であらためて審議され、「改正」される見通しが強い。
しかし、「格差社会」化が進むなかで、「教育格差・進学格差」が広がっていることが国民の最大の関心事であるにもかかわらず、この問題に対応する「教育の機会均等」(第3条)についてはあまり論じられていない。
本書では、前国会での教育基本法「改正」論議を整理するとともに、日本国憲法・教育基本法60年における「教育の機会均等」の論議と施策の進展をあきらかにする。その上で、「教育格差」を克服するカギとして、日本の高学費問題に対応する高等教育の無償化や、「能力に応ずる(能力原理)教育」から「必要(ニーズ)に応ずる(必要原理)教育」への転換を展望する。 |
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[主な内容]
はじめに― |
教育基本法第三条 |
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第1章 |
教育基本法「改正」をめぐり“隠された”争点 |
―「教育の機会均等」を論点に |
第2章 |
衆議院「教育基本法に関する特別委員会」での審議 |
―浮上した論点「教育の機会均等」 |
第3章 |
「機会の均等開放」から「機会の均等保障」「機会の平等化保障」へ |
―施行60年の歩みから |
第4章 |
争点にしたくなかった「教育の機会均等」 |
―政府案の準備過程から |
第5章 |
「教育の機会均等」にかかわる論議を読み解く |
―「格差問題」と教育の「無償制」を中心に |
おわりに |
「能力に応ずる教育」から「必要に応ずる教育」への展望
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