日本標準ブックレット No.5  
不登校の子どもに教えられたこと
  ―元教師による不登校問題への提言―
 
●伊藤 功一著
●定価 630円(本体600円+税)
●A5判、64ページ
ISBN978-4-8208-0288-4


 「学校づくり」「授業づくり」で高名な著者は、教師を退職後、不登校の子どもたちの民営施設を立ち上げ、13年間さまざまな子どもたちとかかわった。その体験から、教師や保護者へ向けた提言がなされている。
 教師に対しては、「受容」という言葉を「放任」と混同しているケースが多いが、本当に子どもを「受容」し、「共感」するとはどういうことかを説く。また、不登校を解決した一例として、1年間かけて、不登校の子どもと接触を続けながら、一方でクラスで討議を重ね、不登校の子どもを再び迎え入れた教師を紹介している。そして、教師は何より、子どもが学校での大半の時間をすごす授業を魅力あるものにして、学校が楽しいと思わせるものにしていかなければならないと強調する。
 また、親に対しては、「不登校の状況を安易に考えてはいけないが、あまり深刻に考えなくもよいこと」「子ども自身が問題に直面し、その対応に疲れ果て、必要な休息をとっているという理解を家族が持ち、子どもの現状を認めること」「自分の意思で登校しようという兆しが見えるまで、辛抱強く温かく見守って待つこと」などのアドバイスを贈る。
 現在、不登校に陥っている小中学生は、全国に12万人余りもいるが、学校・行政の対応は十分ではない。特に、教師に対し、本当に子どものことをわかろうと努めているのかを問いかける一冊。

[主な内容]
序章 不登校問題に取り組む
第一章 不登校の原因と学校への批判
第二章 親につぶされる子どもたち
第三章 「いじめ」問題
第四章 教師としてどのような対策が必要か
終章 不登校問題への提言

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