特集「学校が壊れる」

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日本標準

9月17日(日)の朝8時。

今ごろ台風18号が九州に上陸している。TVで鹿児島や宮崎、そして四国でも避難勧告が出始めていることを報じている。

さらに日本縦断だというから、明日以降も心配が続くのだろう。

関東は今日の午後から風雨が強まるらしい。今も降っている。

 

さて表題の「学校が壊れる」について。

これは、週刊「東洋経済」9月16日号のタイトルだ。

メインタイトル以外に表紙に書いてあることを書き出すと、

 ・生徒も教員も危ない

 ・学校は完全にブラック職場だ

 ・前川前文科次官「現場に謝らなければならない」

 ・中学教員の6割が「過労死ライン」超える残業

 ・教員の序列と給与体系 非正規教員の苦悩

 ・誰のためにあるのか? 揺らぐPTA

公教育に対する、重い、重い問題提起ではなかろうか。

教育誌ではなく、経済誌である。

これは、これからの社会を担う、有能で元気な若者が出てくるのかを危惧する経済界からの発信とも受け取ることができよう。

中身を一読してみた。書籍のような重厚さではないが、また教育に関する課題が網羅されているとも言えないが、指摘はみんな正しい。そして何とかしなけれなならないことだ。

この数十年、学習指導要領改訂のたびに、新しいキーワードが生まれてきた。

「生きる力」「ゆとり教育」「個の力」「環境教育」「言語力」・・・まだまだ多いが、これらは今も課題のままだ。

そして今は「キーコンピテンシー」「ICT教育」「アクティブ・ラーニング」「カリキュラム・マネジメント」「特別支援」等々。

ますます新しい言葉が増えていく。中には日本語が英語に変わっただけで昔からあるというのも多いが。

つまり課題の中で、消滅とか修了したものがあまり無い。だから課題は増える一方なのだ。学校判断で消去などもできない。

するとどうなるか、・・・現場のキャパを超える。当然そうなる。

課題が増える一方で、学校現場の混乱は(社会の反映だから)ますます深刻になっている。

教育改革は、物理的に、可能なものでなければならない。

でなければ、「できない」のだから・・・。

 

そして、そんななかでも、大半の教師は仕事にやりがいを感じ、「もう一度仕事を選べるとしたら、また教員になりたい」と答えている。

うーん、重いテーマだ。

そう思った方は、「東洋経済」9月16日号を読んでみてください。

そして一緒に考えましょう。

 

 

 

 

 

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