学級経営に生きる「小さな道徳授業」をつくる /// 第1回「小さな道徳授業」とは【問題編】

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日本標準

連載第1回 「小さな道徳授業」とは【問題編】
教師のチカラ編集委員 鈴木健二

1.「小さな道徳授業」とは

「小さな道徳授業」とは、5~10分程度でできる短時間の道徳授業である。

短時間でできるので、すきま時間を活用して手軽に実施することが可能である。

全国の小中学校に広がりつつあるが、学校全体で取り組んでいるところでは、「朝の会」を活用しているようである。

「小さな道徳授業」の基本的な構成は、

教材+発問

というシンプルなものである。

教材は、教師が感動したものがよい。教師が感動したものであれば、授業に熱い思いがこもる。

それだけで子どもの心に響くのである。

 

2.古びた看板も素材になる

「小さな道徳授業」をつくるために必要なのは、素材である。

写真の看板は、ある駅を降りたところ(ある高校の最寄り駅の自転車置き場)に掲示してあったものである。

どれくらい昔に掲示したのだろうと考えてしまうほどひび割れている。

誰も見向きもしないような看板であり、標語もありきたりであるが、こういうのが私にとってはおもしろい。

このような看板をおもしろがることのできる感性が教師には必要である。

それが、素材発見の原動力となるからである。

 

3.教材化のポイント

素材を発見したら、それを教材化していくことになる。

教材化していくときのポイントが次の2つである。

  • 子どもの興味を高める提示の工夫をする
  • 子どもが考えたくなる発問の工夫をする

この2つのポイントを活用することによって、誰も見向きもしないような看板が、教材となってよみがえる。

 

4.興味を高める提示の工夫

まず大切なのは、教材に対する興味を高めることである。

ここで取り上げた看板をそのまま提示しても、子どもはほとんど興味を示さないだろう。

だからこそ、興味を高めるための提示の工夫が大切になってくる。

最も簡単な工夫が、【どの言葉かを隠して提示する】ということである。

隠して提示されるだけで、自然に「どんな言葉が書かれているのだろう」と考えてしまうからである。

この標語は、4つの要素で構成されている。

「やめようよ」「いじめ」「冷やかし」「知らん顔」

この中のどれかを隠すのである。

あなただったら、どの言葉を隠すだろうか。

 

5.考えたくなる発問の工夫

興味を高めたところで、重要になってくるのが発問である。

せっかく教材に対する興味を高めたのに、つまらない発問をしてしまったら、子どもの思考はそこで停止する。

そこで工夫したいのが、子どもたちが考えたくなるような発問である。

と言っても、そう簡単によい発問が思いつくわけではない。

お勧めしたいのは、できるだけ多くの発問を考えるということである。

まずは質より量である。できれば10個を目標にしよう。

5個を過ぎたあたりから、苦しくなる。その産みの苦しみが大切である。

苦しんでいるうちに、よいアイデアを思いついたりするから、だんだんおもしろくなる。

最初は、つまらない発問でいいので、とりあえず思いつくだけ考えてみることである。

誰も見向きもしないような看板を、2つのポイントを活用して教材化してみよう!

  

~~~解説編に続く~~~

 

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