わたしたちのこと

About Us

すべての子どもに学力を、生きる力を
(株)日本標準 創立70周年に

戦後の混乱が残る1950年(昭和25年)、日本標準は誕生しました。
昭和5年、岩手師範専攻科を卒業した青年教師 石橋勝治は、劇的なまでに画期的で、現代的な教育を実践しました。
子どもたち自身が、自主的に学習目標を設定し、学習方法を話し合い、学び合ったのです。今から約90年前の、まさに戦前の話です。
そしてこの教育実践こそが、その後の出版社日本標準創業の原点となり、今日まで70年の歴史を歩んできた、(株)日本標準の存在理由であり続けているのです。

戦前の国家主義教育を支える教育勅語から、国民を主人公にした、民主主義と人権尊重を基本とする憲法、教育基本法、学校教育法へと転換した時代に、岩手から上京した教師 石橋勝治は、さらにその教育実践活動を広げていきました。

しかし、その教育活動は突然閉ざされました。急激な民主主義への動きにブレーキをかけるような政策の中で。
それでも石橋勝治は教育の道をあきらめませんでした。(株)日本標準を創業したのです。
以来70年、さまざまな社会情勢や教育環境の変化の中で、日本標準は「子どもと先生と父母の立場で」そして「すべての子どもに学力を、生きる力を」という社是を守って歩み続けました。その基本理念はこれからも変わりません。

現代は、予測不能社会と言われています。急速なAI化、経済の手詰まり感、地球温暖化と環境破壊、そして自然災害や原発問題等々、今はそこにウイルス禍が深刻になっています。それぞれの人が自分の「これから」に不安を持っています。

明日を担う子どもたちに豊かな未来を託すことは教育の使命です。日本標準の仕事です。2000年、日本標準は創業家による経営から離れ、「第二の創業」の道を選びました。社員みんなで会社を動かしていく「社員経営」です。

社会変化の目まぐるしいなか、これからの道のりはさらに険しいものになることでしょう。しかし私たちは怯みません。全員で前に進みます。
私たちの歩む道には、子どもたちの笑顔が待っているからです。

頑張ります。これからも、わたしたち日本標準を、どうぞよろしくお願いいたします。