学級経営に生きる「小さな道徳授業」をつくる /// 第8回 学級に対する安心感を高める【解説編】

作成者:
日本標準

連載第8回 学級に対する安心感を高める【解説編】
教師のチカラ編集委員 鈴木健二

より実践的に取り組んでいただくために、この連載は「問題編」と「解説編」に分けて公開しています。

本編は「解説編」ですので、「問題編」を読んでいない方は、「問題編」から読むことを推奨します。

問題編を読む

この記事の内容

  1. 周辺情報に着目する
  2. 授業プランを開発する

1.周辺情報に着目する

たまたま見かけた光景(ここではポスター)をもとに授業プランを開発するときのポイントの一つは、
素材の周辺情報にも着目する
ということである。

ここで取り上げた素材の場合は、市民館の掲示板で見つけたものなので、掲示板の全体像や市民館の建物なども写真に撮っておく。
授業で使うかどうかはわからないが、あとで使いたいと思ったときには手に入らないこともあるからである。

今回の授業プランでは、次の「写真1」を導入で使うことにした。

掲示板はぼかしておき、何が貼ってあるかはわからないようにしておく。

主役のポスターも、次のように加工しておき、どんな言葉が隠れているのだろうという興味を高められるようにする。

これで準備は整った。

2.授業プランを開発する

以下、授業プランを示す。

1 空欄に入る言葉は?

写真1を提示して「近所の市民館(公民館)の掲示板でちょっといいポスターを発見しました」と言う。

少し間をおいて、一文字隠したポスターを提示する。

「それぞれ漢字一字が入ります。何が入るでしょうか」と言って考えさせる。
中学年以上であれば、いくつか出されるだろう。

出尽くしたところで、
「気配り」「目配り」「心配り
であることを知らせる。

  

2 3つの「配り」の意味のちがいは?

音読させたあと、「気配り、目配り、心配りという言葉を聞いたことがありますか」と問いかける。
聞いたことがあるという子どももいることを確認したあと、発問する。

【発問1】 3つの「配り」の意味のちがいがわかりますか。

「わかりますか」と挑発的に問うことで、何とか答えようとする意欲が高まる。

「わかる」という子どももいると思われるので、意味のちがいについて近くの子ども同士で話し合わせる。

ちがいが何となくわかってきたところで、3つの「配り」の意味のちがいを次のスライドのように提示して音読させる。

そして再度、発問1をして「例えばこんなことかな」という言い方で意味のちがいの理解を深めさせる。

  

3 3つの「配り」がもたらす効果は?

理解が深まったところで、次の発問をする。

【発問2】 3つの「配り」ができる人が増えると、どんな学級になりそうですか?

3つの「配り」ができる人が多い学級は、安心できる学級になりそうだという考えが出されるだろう。

最後に、「みなさんが、どんな気配り、目配り、心配りができるようになるか楽しみです」と言って実践への意欲を高め授業を終える。

              

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