日本標準教育研究所が開催した幼保小連携教育講演会

株式会社日本標準では、NPO法人日本標準教育研究所が開催した令和5年2月10日に幼保小連携教育講演会「子どもの『学びに向かう力』の基礎を育てる『考える保育』の実践」を後援いたしました。

講演会の講師は、白梅学園大学子ども学部子ども学科教授増田修治先生。増田先生は、28年間埼玉県の小学校教諭として勤務し、「ユーモア詩」を用いた教育を実践されてきました。2008年より現職。小学校教諭を目指す学生の指導と並行して、公立・私立の幼稚園や保育園との共同研究を行っていらっしゃいます。

講演会では、まず、小学校低学年での学級の様子が報告されました。2020年からのコロナ禍による長期休校などによって、本来対面で指導される内容がプリント学習に変わるなどして、鉛筆の持ち方指導やひらがなの習得学習が不足し、自分の考えを表現できない状況が多くなっていること、板書を写すことができなくなっていること、落ち着いて席に座ることができないことなどが挙げられ、低学年の学級の荒れにつながっているとのことでした。

そして、小学校での落ちついた生活につなげるためには、幼稚園や保育園、こども園での過ごし方がとても大切だと述べられました


幼稚園や保育園、こども園で、楽しんで学ぶ習慣を

まず、増田先生からは、低学年の学級の荒れが多くなっている状況に対して、幼稚園や保育園、こども園で楽しんで学ぶことのできる実践例が紹介されました。

子どもたちの言語能力を高めていくことと、考える活動を取り入れて、ゲーム形式で楽しく取り組むことがとても大切です。

自ら調べたいという意欲や興味・関心を持たせる

次に、幼児期から、疑問に思ったことを自分で調べたい、自分で学びたいという意欲や興味・関心を持たせることが大切だと紹介されました。

自分で調べてみようという学びの姿勢を幼児期から高めていくことはとても大切で、今後の子どもたちの自制心、勤勉性、外交性、協調性につながっていきます。

ほんとうの学びは、生活につなげることが大事

最後に、「学んだことを生活に生かせることに気づくと、子どもたちも自ら学びたいという意欲や興味関心を持つことができます。その萌芽は幼児期にあり、そのころの学びが、小学校での学び、そして将来につながっていきます。」として、講演会をまとめられました。


増田先生とご参加いただいた幼児教育の関係者の方々とのやり取りも活発で、「保育園でも、楽しんで学ぶことができるように、今日教えていただいたゲームなどを取り入れていきたい」「言葉で伝える大切さを感じました」「小学校へのつながりも考えていきたい」など、ご感想をいただきました。

「言葉の力の大切さ」「自ら調べたいという意欲」「学んだことを生活に生かす」など、生きていくための基礎的な力を育むためのヒントが満載で、それらの基礎的な力は幼稚園や保育園、こども園のころから子どもどうしや、子どもと先生、保育士の方とのふれあいで育まれていくことを再認識することができた講演会となりました。

株式会社日本標準では、NPO法人日本標準教育研究所とともに、今後も地域の子育て活動に貢献し、明日からの指導に活かせる講演会を開催していきます。


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